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密集層に見られるアンモナイト
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白亜紀資料館から北東へ嵐口(あらくち)地区に行くと前島という小さな橋のかかった島があります。車で5分、レンタサイクルで15分、徒歩だと40分ほどのところです。この島の西海岸に見られる泥岩からなる地層には、およそ8500万年前のアンモナイトや二枚貝のイノセラムスといった化石が見られ、島の海岸には解説板も立っています。
この前島にはアンモナイトの化石層もあります。よく観察してみると、断面や表面の模様の残ったものなど、いくつものアンモナイト化石が見られます。種類はゴードリセラスというものが多く、中にはクリップ型のポリプチコセラスなどもあります。西日本でこれほど気軽にアンモナイト密集層が見られるところはなく、大変貴重なものです。
イノセラムスの壁 イノセラムスの化石 前島のアンモナイト密集層よりさらに海岸を進み、島の裏側まで行くと巨大二枚貝イノセラムスがたくさん見られる地層の壁があります。イノセラムスは深い海に生息していた二枚貝で、ここで見られるものには、50cmにもなるものもあります。この壁では、他にアンモナイトなども見られます。
ちなみに、さらに進むと断層が見られ、また前島の東海岸には不整合や地下でマグマの固まった花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)なども観察でき、地層や化石のことを知るのにおススメの場所です。