弁天島の恐竜の足跡化石発見地
弁天島は周囲200mほどの小さな島です。島には、七福神の一人・弁財天が祭られており、島の頂上にはアマクサミツバツツジが自生しています。この島の海岸で平成9年5月に九州で初めて、恐竜の足跡化石が発見されました。足跡化石の大きさは38cmで、およそ5m前後の肉食恐竜のものと考えられます。4本の指のうち地面に付いた3本の跡が確認できます。これは、約9800万年前、恐竜が川のほとりの泥の上を歩いた時に残されたものです。この実物化石は、波の浸食から保護するため発掘し、平成20年3月より、白亜紀資料館で展示しています。現地には、この足跡化石から型取りした複製を設置し、発掘前の様子が見学できるようにしています。
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![]() 恐竜の足跡化石発見地 ![]() 現地の足跡化石複製 |
![]() 発掘当時の様子(1997年3月) |
御所浦町で一番最初に恐竜化石が見つかった場所が、京泊です。1997年に町から依頼を受けた高知大学のグループによって、草食恐竜のものと思われる足のスネ部分の化石が発見されました。川が氾濫した時の堆積物の中にあり、現在も骨片らしきものや生痕化石、植物片などが現地でみることができます。
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